悩み相談室 気分が不安定になることから来る不調の対処はどうすればいい?
こんにちは。
20年で約4万人のカウンセリングから見えてきた事実をお伝えする、臨床心理士・公認心理師の織田マドカです。
今日は、よくカウンセリングの場所でお見受けする症状の一つとして、気持ちが不安定になってしまい何もかも嫌になったり、イライラしてしまい、どうコントロールしたらいいのか分からないなどの悩みの対処方法をお伝えします。
それでは最後までお付き合い下さい。
気分が不安定なことから来る不調の対処方法は?
結論を申し上げますと、不安定になる時期をカレンダーで把握するということです!
時期のチェックに加えて相談者の方にまずお伺いするのは、
❶いつからその気分の浮き沈みがあったか?
❷不安定な時をどのようにして今まで対処したか?
❸生育歴の中でだれか身近に家族が気分が不安定な人がいなかったか?
❹胸のあたりが痛い、息苦しいなど特に寝る前などに症状がないかどうか?
などです。
まず、カレンダーでのチェックの仕方ですが、2週間から1ヶ月間毎日
・気分が比較的良かった日は○
・どちらでもない日は△
・ダメだった日は×
を付けてもらい、気分のムラの傾向を自分で客観視してもらいます。
中には「朝は×だったけど昼から〇になった」という1日の中で変動する(日内変動)の方もいらっしゃいます。
そんな場合も、しっかりと書き留めておいてください。
そして気分が悪くなる前後に何かなかったか?特に×が続く場合、女性は月経前症候群等もありますが、ストレス、食生活の乱れや睡眠の乱れが隠れている場合もあります。
ストレス発散に関しては昨日のブログを参照にしてください。おすすめです!
(内部リンク)
あまり傾向が見られないという方は、専門家に分析してもらったり私にメッセージをいただければお答えします。
傾向が見られない方でも、休み方を間違えていたり、タイミングを逃していたりなどあります。
その辺りを改善していくと、気分の浮き沈み(バウンド)の幅を小さくすることができます。
気分の浮き沈みを改善していく方法は?
気分の浮き沈み(バウンド)を改善する方法は、バウンドの幅を小さくすることです!
自分でどうしたらいいのか分からないくらい気分差があり、特に心臓のあたりが痛いなどで場合によったら、心疾患を疑い病院に行かれるケースもあるくらいの違和感があれば、薬がよく効く場合が多いです。
不安神経症と言われる症状の場合、
・心臓のあたりが痛い
・喉が詰まる感じがする
・息がしにくい感じがする
などの症状が特徴です。
脳の扁桃体と呼ばれる不安を司る部位が人よりも若干発達していて、刺激が入りやすく炎症のようなことが見受けられることも科学的に検証されています。
ですので、上記のような場合は一度精神科に受診なさることをお勧めします。
この時に「心療内科や内科ではダメですか?」とおっしゃられることがありますが、ハードルが高いと感じられるのでこのように仰られることもよくわかります。
ダメではないのですが、症状や効きに合わせて処方できる薬の種類が圧倒的に精神科の方が豊富にありますので歯医者さんにいくような感覚で精神科受診を気楽になさってください。
私の師匠は歴代著名な精神科医ですが、皆さん気さくで明るく話すだけでも楽しい方です。偏見なども一切ないので、大丈夫です。
そこまでではない方は、ストレスマネジメントや生活習慣を整えて(次回効率よく整えるにはどうしたらいいかをお伝えします)調整していきます。
そしてこれも大切なことですが、気分がいいからといってテンションを高く上げすぎないことです。
ポイントは、バウンドの幅を小さくするのですから、上げすぎると下がりすぎてその波がしんどくなりやすいです。
上げすぎなければ下がりすぎませんし、エネルギーが整ってきます。
その時に大切な睡眠やマインドについても当ブログで詳しくお伝えしていきます。
気分の浮き沈みの原因は思春期にある?
もう一つ気分の浮き沈みに関わる大切な観点として、思春期の反抗期をどのように過ごしたか?親との関係はどうか?ということもあります。
例えば身近な人・母親が不安定でその不安定さに付き合わされてきたことや、父親が暴力的だった人などは思春期に十分な反抗期を過ごすことができず、自己を確立できないまま大人になってしまったことが気分の変調を大きくしている場合や、自分の親が大人のモデルとして親になっていることもあります。
その根底にあるのは、自己を理解してもらえない悲しさや虚しさなどです。
特に怒りの底にある感情は、悲しみです。
悲しみや疎外感を感じるようなことが日常生活の中で感じてしまった場合、気分変調が激しくなる場合もあります。
沈んだりイライラした気持ちのさらに奥の気持ちを探るにはどうすればいいのか?またそのあたりもブログでアップしていきます。
まとめ
今回は、気分が不安定!不調の対処方法!と題してお届けして参りました。
・気分の浮き沈みをカレンダーに記録しよう!
・気分が良くてもテンションを上げすぎないこと!
・自分の親が大人としてのモデルになっていることがある!
・自分の症状によっては精神科へ行くことも視野に入れよう!
という結果になりました。
いかがでしたでしょうか。
今後、よりよく生きるためにはどうすれば、気持ちを上げればいいのか?時間の使い方はどうすればいいのか?などもお伝えしていきます。
ご期待下さい。
それでは今日はこの辺で。
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