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薬漬けのうつ病治療ー深刻な社会問題ー

悩み相談室 うつは薬だけでは治らないって本当か?

こんにちは、臨床心理士・公認心理師の織田マドカです。今日は鬱は薬だけでは治らないとは本当かどうかの事実をお伝えします。

今までに鬱になった方、そしてこのようなコロナ禍での環境の変化に鬱っぽ症状が出てきておられて心配な方に向けて少しでもお役に立てたり、なにかの気づきにつながればと書いております。

まず、今までにうつの症状でお困りであった方は、しっかりと根本からの治癒に向けずに薬だけに頼った方は、再発が怖くずっと何か抱えたままのような症状に苦しんでおられる方が少なくありません。

私のカウンセリングに訪れる方々は、薬だけではいつまでも何かにきっかけですぐに鬱症状が出て生活に支障が出てしまわれている人が少なくありません。

ではどうしたら、このような時期に鬱にならずに過ごせるのか?また症状がもともとあった人たちもどうすれば鬱にならずに過ごせつのかをお伝えします。

【事例1】 20年間薬を飲み続けていた人が、1年間のカウンセリングで投薬なしで生活できるようになった

ある日、中学生の子どもの悩みで来談なさったAさん。ある交通事故がきっかけでその後PTSD(急性ストレス障害ののちに発症する心的外傷後ストレス障害:よくいうトラウマです)になり、トンネルを潜ることができなくなり気持ちが滅入って寝込むようになってから発症なさいました。そして子どもにも影響が出られて来談なさいました。

20年近く薬を飲んで鬱の診断でしたが、少し良くなったと思ったらまた何かのきっかけで鬱の症状が出るということで苦しんでおられました。

毎週1時間カウンセリングに通っていただき、そこでは過去に気になったエピソードや言語では表現できない深層心理を見るために私は夢分析や絵画療法を用います。

そこで、本人は気付いていなかった心理的に錯綜したもの(これを本来のコンプレックスという意味です)を紐解いたり忘れていた自分自身を紡ぐように整えていきます。

そしてここで大切な視点は、自分の認知機能の特性を知っておくということです

Aさんも視覚の過敏な方で、入ってきた情報が記憶から抜けにくい特徴がありました。ですので、日常においても気分よく過ごせるように何かきれいなものを見るなどをしてストレスマネジメントが必要ですし、目で何かを見ているときは耳から何かを聞くことは苦手なので、同時に処理をしないといけない職場は、大変ストレスフルだったことに気づかれました。

それからは、自分に合った職業に転職もなさり、子どもさんの様子も変化し鬱を発症しない生活になっておられます。

このようになぜ、認知特性を知っておくことが必要なのでしょうか?そしてどうしたら認知特性を知ることができるのでしょうか?

ではどうすれば、鬱にならずに生活ができるのか?        それは認知特性を知るということです。

認知特性と一言で言ってもたくさんの認知をしながら人間は生きています。そしてあまりにも人間は自分自身を知らずに生きていることもわかります。

まず認知特性をしっかりと知りたければ発達検査の一種『WAIS(ウェイスと読みます)』という検査がお勧めです。

1時間半ほどでできますが、病院や民間のカウンセリングの場所、子どもであれば児童相談所や場合によっては学校、教育センターなどで受けることができます。

大きく分けると視覚か聴覚かどちらで認知をしやすいか?また記憶の仕方はどんな記憶の仕方をしているか?どんな刺激に弱いか強いか?そして情報の処理の仕方は同時処理をしているのか継次処理(順序立てての処理の仕方)などが分かります。

私は方向音痴ですが、この検査を大学時代に実験台になって実施し、空間認知能力がほかの能力に比べて落ち込んでいました。ですのでそれだけでも分かるのか、地図を読むのが苦手で展開図の問題なども苦手なのが分かって気持ちが楽になりました。

母に聞いたところ私は、幼少期には折り紙やパズルをあまりしなかったようです。つまり幼少期に放っておいても遊ぶ遊びは、脳の認知機能が得意なことをして苦手なことはしないようにしているので、どんどんと得意不得意ができてしまいます。

人間は不得意なことができるようになると爆発的に脳が発達するようです

しかしながら、苦手を触るとストレスもかかってきますので、ここが気分障害や鬱というところとつながってきます。

要は、認知特性の苦手なものに環境を置き続けると失敗体験も多くなり「自分はダメだ」と根拠なく思ってしまいやすくストレスが過多になって鬱っぽくなってしまいやすいのです。

ですので、認知特性を知れば自分に合った刺激を選ぶことができて環境を調整もできるという利点があり、それに自分が気づいているとストレスが何の刺激によってかかりやすいかが分かるということです。

早め早めの対処が、たとえストレスがかかっていてもできて鬱にまでなりにくい体づくりができます。

鬱になりやすいのは、どんなときでしょうか?

鬱になりやすいのはどんなときでしょうか?

それは、疲れが溜まったときです

ですので、今のような環境が変わったりうまく物事が進まなかったりショックが大きいと人は疲れます。だからコロナ鬱は気をつけなければなりません。

身体を日頃から鍛えている自衛隊の方々も疲れが溜まってしまうと、同じようなストレス下に置かれていてもポキッと折れてしまうことがあります。

メンタルを支えているのはフィジカルで、決してメンタルをメンタルで支えようとしないでください。「やる気が出ないので、もっと頑張らなければなんかは禁物です」メンタルを支えるのは体の機能で支えるのです。

まずは、夜きちんと寝れているか確認してください。

これは、眠れないということよりも、寝ても何度も目が覚める多覚醒のほうが気をつけなければなりません。

精神科病棟でも何で患者さんのコンディションを観ているかというと睡眠の質と時間です。入眠をして朝までぐっすり眠れている状況かどうかご確認ください。

またお酒を飲んで寝る人は、トイレなどで一度目が醒める方が多いのではと思います。それも注意が必要で、お酒を飲むと寝やすいのですが実は1度目が覚めたところからが本当の睡眠時間になります。

例えば、先日もある企業でカウンセリングをしているときに、寝ているのに鬱っぽい症状が現れた方がおられました。その方に聞くと「夜9時くらいにお酒を飲んで知らない間に寝てしまい、夜中2時くらいに目覚めてトイレに行ってから寝て5時に起床している」とのこと。

夜9時から朝5時までの睡眠時間はトータル8時間と言いたいところですが、夜中2時から5時の3時間くらいしかしっかり眠れていない中での多望な仕事にということになります。

労働基準法での8時間勤務の基準は【睡眠時間】から逆算して作ってあります。

そうです、睡眠が何よりも大切なのです。できれば夜10時には寝て朝6時までに起きるような生活がベストです。

朝の6時台の光を浴びるとしっかりと眠たくなるように細胞ができています。 また、夜寝る1時間前に体の芯から温まるようにお風呂に入ることも質の高い睡眠になりますのでやってみてください。

朝起きたら、寝る前よりも疲れていたときは疲れが蓄積しています。すぐに手立てをうって

朝目覚めて、疲れが取れていないときは睡眠で疲れがリセットできていない証拠です

食事(特に質の良いタンパク質や鉄分摂取)をして、ゆっくりお風呂に入って目を瞑るだけでもいいので9時くらいに寝ましょう。カーテンは開けて朝日が入るようにして6時には起きて光を浴びてください。

それでも熟睡できないときは、躊躇せずに精神科に受診してください。今コロナの自粛になってから私の師匠たちの精神科は空いているようです。すぐに眠れないと言って受信してください。

これを放っておくと、視野が狭窄して「死にたい」などの希死念慮が出てきやすくなります。

必ず、少しでも疲れが取れない、寝ても何度も起きる、首の付け根のあたりが痛い、眠りにくいなどがあればまずは病院にいって軽い入眠剤をもらうか、抗不安薬などで体の緊張を取るなど対処してください。

今日は少し重めのお話をお伝えしましたが、いつもと身体心の様子がおかしいなと感じたり、周りから見ておかしいと思ったときは、鬱は本人が気づけないことが多いのでサポートしてあげてください。「しんどい」ということもわからなくなるのが鬱の怖いところです。

どうかメンタル不調で知らないことが変な怖さに繋がりませんように・・・

取り上げてほしいことや質問疑問などなんでも受け付けております。コメント欄からでもTwitterからでもいいのでご連絡いただければ嬉しいです。

どんなことがあっても大丈夫、メンタル不調なんか怖くない❗️くれぐれも皆様ご自愛ください

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